何かと酒量が増える年末年始。呑兵衛には心弾む季節だが、気になるのは体への影響だ。“飲み方”を間違うと、二日酔いや高血圧、さらにはもっと深刻な病のきっかけになってしまうことも。
たとえばビールは「抗酸化作用が高く、ホップのアロマによるリラックス効果が得られたりと、健康維持に一役買っている」(慶和病院院長の大川章裕医師)とされる一方、糖質が多いため飲み過ぎは肥満に直結してしまう。
また、ビールには、痛風を引き起こすプリン体が多く含まれているとされるが、大川医師は「心配し過ぎる必要はない」という。
「アルコール類の中では、ビールのプリン体含有量は多いですが、350mlの缶1本で20mg程度です。同じ分量なら、豚肉や牛肉の方がはるかに多量のプリン体を含んでいる。
一般に、痛風患者はプリン体の摂取量を1日400mg未満に抑えることが推奨されます。ビールで換算すると約7リットルとなり、到底、飲み干せる量ではない。
対して、牛肉ではステーキ一枚分、約400gで到達してしまう。痛風予防のためには、まず食事の内容を見直すことこそが重要です」
※週刊ポスト2018年12月7日号