芸能

甲斐よしひろの生き方「時代のビートを感じることを心掛ける」

来年でデビュー45年の甲斐よしひろ(写真:山崎力夫)

 1曲目から満員の客席は総立ちとなり、その熱気のなか、甲斐よしひろはマイクスタンドを蹴り上げ、振り回し、軽やかに動き回り、20曲近くを歌った。アンコール曲では合唱が起こった。そのエネルギッシュなステージについ年齢を忘れそうになるが、65歳である。

『安奈』『HERO(ヒーローになる時、それは今)』などのメガヒットを生んだ甲斐バンドのデビューは1974年。そこから44年が経つ。

「ロックは体力が一番大事。才能も大事だが。今も続けられる秘訣があるとすれば、そのことにいち早く気づいたことです」

 後日、甲斐はそう語った。

 中高生時代に海外のミュージシャンやバンドの伝記を読みあさり、甲斐は大事なことをいくつか知った。ひとつは、バンドは歌唱印税で揉めて解散すること。だから甲斐バンドは配分を均等にした。

 もうひとつは、憧れのミック・ジャガーらが体を鍛えていたことだ。だから、デビューの頃から“文武両道”というロックミュージシャンらしからぬ言葉を口にし、20代後半から自分も体を作り始めた。今もジムで1時間汗を流し、30分余りウォーキングするのが日課。

「人生は計画と準備が大事」

 これも口癖である。1970年代の日本の音楽シーンは歌謡曲、演歌が全盛で、フォークやニューミュージックが台頭していたが、ロックのマーケットは微々たるものだった。

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