『大家さんと僕』、『下町ロケット』シリーズ…。2018年も数多くのベストセラーが誕生した。だが、まだ知られていない名作も少なくない。そこで、“私だけが知る名作”を隆祥館書店(大阪)店長の二村知子さんに紹介してもらった。
【プロフィール】
二村知子さん(58才)
隆祥館書店(大阪)店長。元シンクロナイズドスイミング選手。2011年から作家と読者の思いをつなぐト-クイベント『作家と読者の集い』を開催。12月9日、隆祥館書店にて『海とジイ』の著者・藤岡陽子氏の発刊記念トークイベントを開催予定。
『日本が売られる』
堤未果/幻冬舎新書/929円
「いつの間にか法律が次々と変えられ、水や米、医療や食の安全など、私たちの大切な“資産”が根こそぎ外国に売られているという、ショッキングな実態を暴く一冊。手遅れになる前にすべての日本人に知ってほしい」(二村さん・以下同)
『堂島物語1』
富樫倫太郎/中央公論新社/720円
「大坂堂島の米問屋に奉公に入った貧農の倅・吉左が、刻々と変わる米相場の世界で相場師として才能を発揮していく様子に引き込まれ、一気に読んでしまいます!」
『海とジイ』
藤岡陽子/小学館/1512円
「小説の鍵となるのは“海”と“おじいさん”。人生という荒波を乗り越え、誰にも必ず来る最期を見据えながらも、その瞬間まで生き抜く人間の姿を描いた感動作です」
※女性セブン2018年12月13日号