ライフ

セカンドオピニオン 医師の意見が割れたらどう考えるべきか

ワガママと受け取られないのか(写真はイメージ。AFLO)

 命にかかわるような重篤な病名を告げられた時、受けておきたいのがセカンドオピニオンだが、「主治医を不快にさせるかもしれない……」と躊躇する人もいるだろう。ならば、セカンドオピニオンを受けるためにはどう行動すべきなのか。

 大切なのは、「患者自身にとって納得いく治療とは何か」を基準にして判断することだ。がん治療のセカンドオピニオン外来を担当する、東京大学医学部附属病院准教授の中川恵一医師(放射線科)が指摘する。

「例えばがんの治療においては、原則として外科手術、抗がん剤、放射線の中から、自分が受けたい治療法を選びます。それぞれの治療法の生存率やリスクを考慮し、術後のQOL(クオリティオブライフ)などを踏まえて各医師の見解を聞き、その中から自分が最も納得できる方法を決めることが重要です」

 がんのように重篤な病気でない場合は、ゆとりを持った判断も可能となる。北品川藤クリニック院長の石原藤樹医師が指摘する。

「例えば高血圧の患者が主治医から勧められた降圧剤治療を開始しないことを選ぶなら、いきなり主治医に『降圧剤は飲みません』と伝えて関係を断つのではなく、『ちょっと様子を見させてほしい』と言って、主治医とのつながりを維持しておくことも効果的です」

◆「やっぱり先生の方針でお願いします」ありか? なしか?

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン