夏に公開された主演映画『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』が大ヒット中の山下智久。ここ数年は俳優の印象が強かった彼が、約4年ぶりにオリジナルアルバムを発売する。『UNLEASHED』…“解き放たれた”“自由になった”という意味が込められた、この聞きなじみのないタイトルに秘められた、彼の想いとは?
今年は山下にとって大きなターニングポイントとなった。映画の大ヒットだけではなく、安室奈美恵のラストライブでのサプライズ共演、約4年ぶりのオリジナルアルバム発売と、久しぶりにミュージシャンとしての一面もファンに見せてくれた。
「俳優としては『コード・ブルー』が大ヒットしたけれど、今回はもっと“自由”に音楽に関わらせてもらいました。人って“自由になりたい”とか“縛られたくない”とか言うじゃないですか? でも実際には、ぼくも含めてなんですけど“自分自身に縛られている”と思うんです。自分自身から解き放たれるためには、自分のよさを認めて、大切にしてあげること。それが“本当の自由”への第一歩なんじゃないかと、そんな想いでタイトルに『UNLEASHED』という言葉を選びました。
収録曲はほぼ自分も作詞に参加したのですが、1曲だけ亀(亀梨和也)が手伝ってくれたんです。曲作りに行き詰まって焦っていた時、偶然、亀に会って。“手伝って”とお願いしたら“全然やるよ”って。やっぱり持つべきものは友だなって(笑い)。あの時、亀に会ったのは偶然だけど、少し意識するだけで出会う人は全然変わってくると思う。
例えば、クリエーティブなことを勉強したいと考えて生活していれば、不思議とアーティストのかたと出会う機会が増えたり…。そのちょっとした意識が今のぼくの音楽活動につながっています。でも、そういうかたとばかりいると社会とズレが生じてしまう。
特にぼくは、ジャニーズというエンタメのど真ん中にいるので、社会のマスな目線も忘れちゃいけない。だから、サラリーマンとして社会で生きている大学時代の友人もかけがえのない存在です。
今回のアルバムは、ファンはもちろんですが、そんな自分の周りの人々にも“今ぼくがおもしろい”と思っていることを届けたいな。そしてこれからもどんどんおもしろいものを発信していきたいです」
山下の想いを掘り下げるべく、さらに3つの質問を投げかけてみた。
Q1.“自由”な時間がもらえたら何がしたい?
これを言うと病んでると思われがちなんですけど、やっぱり海が見たい(笑い)。パッと開けた水平線を見て、1回自分を緩めたいですね。緩めた方が、いろんなことをインプットしやすくなるから。
Q2.アイドルという肩書から“解放”されたら、どんなデートがしたい?
ガヤガヤした居酒屋や屋台に行ってモツ煮とか食べたいな。アイドルだと、いちばんできないことなので(笑い)。ビールが大好き!
Q3.後輩を“自由”にプロデュースしていいと言われたら?
ぼくがプロデュースする必要がないほど出来上がっちゃってるけど、「SixTONES」かな。いざプロデュースしていいよって言われたら、色んな意見を出すと思うけど(笑い)。
※女性セブン2018年12月13日号