『大家さんと僕』、『下町ロケット』シリーズ……「筋肉は裏切らない」という言葉が新語・流行語大賞にノミネートされた2018年も数多くのベストセラーが誕生した。だが、まだ知られていない名作も少なくない。
そんな“私だけが知る名作”を読書好き著名人・山田ルイ53世(髭男爵)(43才)に紹介してもらった。
◆『火のないところに煙は』芦沢央(新潮社、1728円)
「ホラー好きで、この手の作品はかなり読んでいるのですが、新しい怖さでした。読み始めると絶対に止まらないので、時間に余裕がある日の午前中から読み始めることをオススメします」(山田)
◆『少年少女 日本の歴史』シリーズ(小学館、896円)
「子供の頃は親から漫画を禁止されていたのですが、この学習漫画シリーズは唯一読んでもいい漫画だったので、夢中で読んでいました。旧石器時代から現代まで、楽しく勉強になりました」(山田)
◆第1回ノンフィクション本大賞受賞作
『極夜行』角幡唯介(文藝春秋、1890円)
「著者で探検家の角幡さんが、“極夜”と呼ばれる暗闇で過ごした4か月を記録したノンフィクション。私の『一発屋芸人列伝』もノミネートされたご存じ、『Yahoo!ニュース 本屋大賞2018年ノンフィクション本大賞』の第1回大賞受賞作、間違いなく面白いです!」(山田)
【Profile】
1999年、お笑いコンビ・髭男爵を結成。
2018年、『一発屋芸人列伝』(新潮社)が『第24回 編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞』作品賞を受賞。芸人としてはもちろん、作家としても高い注目を集める。
※女性セブン2018年12月13日号