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有馬記念出走のオジュウチョウサン、オグリと重なる境遇

武騎乗なら夢が広がる(時事通信フォト)

 きたる12月23日に開催される有馬記念は競馬ファンにとっては年末を飾る一大イベントだが、今年は、出走馬を決めるファン投票が例年以上に注目を集めている。その要因は、中間発表で3位に入った“障害馬”オジュウチョウサンだ。

 10位以内が条件となる有馬記念出走をほぼ手中に収めた形だが、このオジュウチョウサン、平地ではGIはおろか重賞すら勝ったことがない。

 ファン投票1位は2017年のダービー馬で今年、天皇賞(秋)を勝ったレイデオロ、2位は11月25日のジャパンカップを勝った三冠牝馬アーモンドアイと、そうそうたるGI馬が名を連ねているだけに、この3位は異例だ。

 同馬のオーナー、長山尚義氏は、「これだけたくさんの方々に投票していただいたのは、ただただ、とてもありがたいことです」と話すが、ファンを引き付けたのは、舞台の異なる「障害レース」での無敵の強さだった。

「オジュウチョウサンは2013年に東京競馬場で平地デビューを果たすも全く歯が立たず、3戦目で障害レースに回っています。一般的には平地より優勝賞金の低い障害への転向は“格落ち”と見られますが、オジュウチョウサンは障害戦で徐々に頭角を現わし、2016年からは敵なしの9連勝で障害のGIレースも5勝と他馬を圧倒した」(スポーツ紙記者)

 昨年の有馬記念では平地で勝っていないため出走資格がないにもかかわらず、1278票を集め77位になっている。

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