歌手・細川たかし(68才)の妻である和子さんが、亡くなっていたことがわかった。
その日も細川は、訪れた観客に満面の笑みで応対していた。11月25日にハワイのホノルルで開催された、ハワイ日系移民150周年を記念した「美空ひばり音楽祭inハワイ」。細川は『ひばりの佐渡情話』と『柔』を熱唱し、最後には共演のクリスタル・ケイ(32才)、市川由紀乃(42才)とともに『愛燦燦』を歌った。
68才にして衰えを知らないどころか、ますます磨きがかかる歌唱力。近年は、レイザーラモンRGのものまねがきっかけでバラエティー番組に引っ張りだこになり、9月には音楽番組で初MCに挑戦。NTTドコモのCMに出演するなど、目下再ブレーク中だ。
しかし、その活躍の陰で、細川が45年間連れ添った最愛の妻が、静かに息を引き取っていたことは知られていない。
「実は11月中旬頃に、奥さんの和子さんが亡くなりました。たしか細川さんより1才年上で、細川さんのデビュー前から彼を支え続けてきた糟糠の妻。長い間闘病されていたようです。細川さんは周囲に何も伝えないままハワイのステージに立ち、帰国後にひっそりと密葬を営まれました」(音楽関係者)
細川は北海道虻田郡真狩村の農家に7人きょうだいの末っ子として生まれた。地元の高校を中退、歌手を目指して札幌に出て、昼間は自動車整備工をしながら夜は、「タダでもいいから歌わせてほしい」と札幌の歓楽街・すすきので“流しの歌手”としてキャバレーを回った。やがて市内のいくつかのクラブを掛け持ちするようになり、会社を辞めてクラブ歌手に専念。和子夫人と出会ったのは、22才の時だった。
「すすきののナイトクラブで働いていた和子さんに細川さんは一目惚れしたのです。和子さんが年下に興味がないことを知ると、年齢を偽って猛アタック。交際3か月で結婚し、すぐに子供ができました」(細川の知人)
2005年、細川は所属していた大手事務所から独立し、個人事務所を設立。事実上のトップとして事務所を切り盛りしたのは、和子夫人だった。
「彼女は細身の美人で、いつも黒い服を好んで着ていましたが、すごく華やかな女性でしたね。飲みっぷりがよくて、気っぷがよくて。ここぞという時には、相手がビビるくらいの迫力がありました」(別の音楽関係者)
しかし、事務所のトップになっても、「細川第一主義」は変わらなかったという。