夫が定年退職したことで、生活が一変し、夫婦間に亀裂が生じるケースは少なくない。55才の主婦が、夫の定年後に発生した想定外なイライラを告白する。
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イギリスの作家オスカー・ワイルドが、「夫婦の愛情とは、お互いがすっかり鼻についてから、やっと湧き出してくるもの」なんて言葉を残しているけどね、結婚30年目を迎えた私たち夫婦は例外みたい。だって、湧き出てくるのは愚痴ばっかりだもの。
去年、夫は定年退職し、息子2人も独立したから、うちは今、夫とふたり暮らし。
食事を作る回数が増えるだろうなとか、年中顔を合わせて息が詰まるんだろうな、なんてことは想像していたんだけど。想定外でイラッときたのが、洗濯。これまでは、2日に1回洗濯すれば事足りていたんです。夫は出張も多かったし、ワイシャツはクリーニングに出していたから。でも今は、日中に着る服、夜の部屋着、パジャマと、おしゃれだか知らないけれど、1日に3回も着替えて洗濯機へ。おかげで、洗濯物が3倍よ!!
それ以上に頭に来るのが、夫は脱いだ服をなぜか全部、裏返しにして出すんです。1枚1枚洗濯物をチェックして、いちいち表に戻す私の身にもなってよね!
やめるよう注意しても、「この方が汚れが落ちる」なんてへ理屈。だったら、裏返った服は自分で戻して! 私が戻して当たり前って態度がむかつくのよね。だから私、やってやりました。夫の服は裏返しのまま洗い、そのままたんすへ。
そうとは知らず、裏返しのままの服を着た時の、夫のギョッとした顔は痛快でしたね。もちろん、夫がきちんと表のまま洗濯物を出すまで、やめないつもりです。
※女性セブン2018年12月20日号