家事せず文句を言う夫に妻が対抗
日用品メーカー・ライオンの調査で明らかになったのは、夫の家事に対して不満がある妻が8割にものぼっているということだ。「家事をしてほしいのに、やってくれない」、そんな不満を持つ妻は多い。
32才主婦は、こんなふうに夫への不満を表現した──。
* * *
夫が家に帰ってきたらまずやるのは、部屋全体を見まわして舌打ちをし、大げさにため息をつくこと。そしてこの一言。
「新築の一戸建てを買ってやったんだから、きれいな状態を維持しようって気はないの?」
自分では家事を一切やらないくせに、部屋が雑然としていると、機嫌を損ねるんです。
うちには2才と4才の子供がいるため、確かに部屋はおもちゃだらけ。でも、小さな子供がいる家って、どこもそんなもんでしょ。かねてから、モデルルームのような部屋に住みたがっていた夫にそう伝えても信じてもらえず、ただ私の怠慢を責めるばかり。
そこで実家の親と口裏を合わせ、夫がいる土曜の朝、親が倒れたと嘘をつき、2人の子供を夫に預ける作戦に出ました。
家から直接出て行くと、「おれも行く」「子供は連れて行け」などと言われるので、30分だけお留守番をお願いし、スーパーに行くふりをして、東京から九州の実家へ。2時間後に「遅い!」としびれを切らして電話をかけてきた夫に、
「実は母が倒れて、急きょ私だけ実家に帰ることにしたの。動転していて連絡もしないでごめんなさい」
と伝え、その後は電波が悪いふりをして携帯に出ず、実家にも夫からの電話をとらないよう伝えておきました。
私が戻ったのは翌日の夕方。案の定、床はおもちゃだらけ、テーブルは食べ散らかした食器だらけで部屋はぐちゃぐちゃ。夫はソファでぐったり倒れていました。そこで、ずっと言いたかったセリフを言ってやりました。
「すごい汚いわね。でも大丈夫。部屋が散らかっていたって死なないから」
それ以来、夫は部屋が雑然としていても何も言わなくなりました。
※女性セブン2018年12月20日号