東京五輪まであと〇〇日、という言葉がニュースでよく聞かれるようになった2018年、一時代を築いたアスリートたちが、惜しまれながらこの世を去った。
●輪島大士(元横綱、享年70)
1970年に花籠部屋に入門、初土俵からわずか3年で第54代横綱へと昇進。史上初の“本名横綱”としても話題となった。620勝213敗85休、幕内優勝14回の成績を残して1981年に引退。1986年にプロレスラーに転向したが2年で引退。その後は大相撲解説やタレントとして活躍した。10月8日、下咽頭がんと肺がんによる衰弱で没した。
●衣笠祥雄(元プロ野球選手、享年71)
1965年に広島東洋カープに入団。1968年に正一塁手のポジションを掴み、1970年から2215試合に連続出場の世界記録を達成、「鉄人」の異名をとった。1987年の引退後は野球解説者として鋭い分析で知られたが、指導者としてユニフォームを着ることはなかった。生涯成績は、2543安打、打率2割7分、1448打点、504本塁打。4月23日、上行結腸がんにより逝去。
●星野仙一(元プロ野球選手・監督、享年70)
1969年にドラフト1位で中日に入団。1974年には球団として20年ぶりとなるリーグ優勝に貢献。1982年に現役引退後、1986年に中日の監督に就任。2001年には阪神の監督に就き、2003年に18年ぶりとなるリーグ優勝を果たした。東日本大震災で被害を受けた楽天でも辣腕を振るい、2013年に球団創設初の日本一へと導いた。通算146勝121敗34セーブ。監督としては3球団で1181勝1043敗53分、戦後生まれ初の1000勝監督となった。1月4日に膵臓がんのため死去。
※週刊ポスト2018年12月21日号