スポーツ

フィギュア紀平梨花、練習のために家を売却した両親の本気度

強靱なメンタルも家族に鍛えられた(共同通信社)

 フィギュアスケートのGPファイナルで優勝した紀平梨花選手(16才)。シニアデビューでのGPファイナル制覇は2005年の浅田真央(28才)以来の快挙だ。GPデビュー戦から3連勝でファイナル女王に輝いたのは日本史上初だ。

◆小学校の昼休みもトレーニング

 紀平は、小学5年生から現在の濱田美栄コーチ(59才)の指導を受けているが、コーチを探してきたのは、サラリーマンでスキー指導者の資格を持つ父親だった。

「お父さんは紀平選手に、より高いレベルの指導を受けさせるために、好成績を上げているチームの選手を大会ごとにチェックし、情報を収集。濱田コーチに白羽の矢を立て、フィギュアスケートクラブ『関西大学KFSC』を選びました」(フィギュア関係者)

 その練習量はすでにシニア選手並みだった。

「毎日朝練をしてから小学校に登校。授業を受けたら昼休みにトレーニングのために抜けて、1時間くらいで学校に戻る。午後の授業を受けたらまたリンクに直行。お母さんは自宅のある西宮から練習場のある大阪・高槻市へ送迎するために、フルタイムの事務職員を辞め、時間の都合がつきやすいデパートの販売員に転職までしたそうです」(スポーツ紙記者)

 紀平が進学した中学が自宅から遠く、通学の往復のためにスケートの時間を削らなければならなくなると、「娘がスケートの練習に集中できるように」と、住んでいた一戸建てを売却し、学校とリンクに通いやすい場所に引っ越した。娘のためにすべてを投げ打つ両親。だが、決して甘やかしていたわけではない。

「紀平選手は中学生になると、休日の練習に行く時は自分でお弁当を作るようになりました。お母さんと約束して決めたそうです。ある時、すごく疲れていて“お母さん、明日は作ってほしい”と頼んだら、お母さんは“自分で決めたことは責任をもって続けなさい”とたしなめたそうです。お弁当箱を洗わずに置きっぱなしにしてしまった時には“自分でやると言ったのに、中途半端なことをするな!”と厳しく叱りつけたそうで、以来、紀平選手は一度も置きっぱなしにしていないと。お母さんはリンク傍にも顔をだし、“やる気がないなら、やらんでええ!”と喝を入れることもあるそうです」(前出・フィギュア関係者)

 そんな“熱血家族”に支えられ、メンタルも鍛えられた紀平。性格はおっとりしているというが、がまん強さや目標に向かう信念の強さは人一倍だ。

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン