男たちが足しげく通いつめ、その店に出入りすることで他の客とも顔なじみになる──そんな“夜の社交場”の例としてクラブや居酒屋などが挙げられるが、サウナもまたその1つ。昨今は空前のサウナブームであり、今年から「サウナシュラン」なるアワードも生まれ、日本全国のサウナー(サウナ愛好家)たちが各店舗を格付けし合うほどの白熱ぶりだという。
そんななか、「サウナシュラン」にランクインしない、ある意味「別格」としてサウナ愛好家から一目置かれている施設がある。それが東京・六本木の「X」だ。
入浴料は、純粋なサウナ施設としては都内最高クラスとなる約4000円。だが、施設内はいたってシンプルなつくり。むしろ館内は古びており、小ぎれいなスーパー銭湯などと比べるとどうしても割高感は否めないという。
「この店には独自のルールがあるんです。『浴室でスマホの使用OK』、『浴室とサウナ内で飲食OK』というのは他の店ではまずありえません。汗をかきながらスマホで自撮りしている人もいます。さらに、近頃のサウナ業界では風紀を守るため『入れ墨NG』が一般的ですが、ここは『入れ墨OK』。これは全国でも珍しいルールです」(サウナ事情に詳しいライター)
そんな高額な入浴料&独特な客層といった理由から閉鎖的な空間となり、決して混み合うことがない「X」。だからなのだろうか、いつしか“有名人の裸の社交場”として一部で名を馳せるようになった。
常連客の目撃情報をもとに、彼らの交遊録ならぬ“交湯録”を見ていこう。
まず、最も目撃情報が多かったのが、2016年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕されて以降、いまだ復活の兆しが見えない清原和博(51才)だ。
「逮捕前は店の主のようにしょっちゅういました。その頃はよくサウナで強面の常連客と談笑していましたよ。最近だと12月上旬に見かけました。ここのサウナには読みかけの雑誌がよく放置されています。ちょうど男性週刊誌があったので読んでたら、すごい圧を感じて。ふと見ると清原さんで、ぼくの持っていた雑誌の背表紙を凝視していたんです。この雑誌にはアウトローがよく登場するので、興味があったんですかね(笑い)」(常連客のAさん)
その清原が目を赤くさせた、“感動的な瞬間”に遭遇したという常連客もいた。
「2017年の年末、ロッカールームで清原さんとキングカズこと三浦知良さん(51才)がバッタリ顔を合わせたんです。カズさんが着替え終わったときに入ってきた清原さんが、急に腰を低くして“事件のことでご迷惑をおかけしました…”としきりに謝っていました。
カズさんは優しくほほ笑みながら“今度メシでも行こう。静岡なら人の目もそんなにないから”って。2人は熱く抱擁を交わし、カズさんが清原さんの背中をポンポンと叩いていました。そのとき、清原さんの目に光るものが見えました。野球界とサッカー界のスターの感動の瞬間を見られるなんて、ここしかないでしょうね」(常連客のBさん)
※女性セブン2019年1月1日号