テレビの画面を通じて日本中の人々に親しまれた人が、今年も数多く旅立った。彼女たちの在りし日の活躍を振り返る。
●生田悦子(女優、享年71)
雑誌『平凡』の準ミスに選ばれたことを機に芸能界入りし、1966年に松竹に入社。同年映画『命果てる日まで』で女優デビューを果たす。その後もドラマ『白い巨塔』(フジテレビ系)などで活躍する一方、バラエティ番組『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(フジテレビ系)で良いOL役を演じて人気を集めた。
2005年には実業家と57歳で結婚。今年4月に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日系)出演が最後の仕事となった。7月15日に虚血性心不全で他界。
●星由里子(女優、享年74)
1958年に東宝が募集した「ミス・シンデレラ娘」に選ばれたことをきっかけに芸能界入り。翌年に映画『すずかけの散歩道』で女優デビューを果たした。
1961年からスタートした『若大将』シリーズでヒロイン役を演じ、人気を不動のものに。『モスラ対ゴジラ』(1964年)などの怪獣映画や任侠映画にも出演。近年は連続テレビ小説『あぐり』(NHK)や『科捜研の女』(テレビ朝日系)など、テレビドラマでも幅広く活躍した。5月16日に京都市内の病院で死去。
●浜尾朱美(ニュースキャスター、享年57)
早稲田大学卒業後、1983年にドラマ『おゆう』(TBS系)で女優デビュー。1985年、『おはようTODAY』(テレビ朝日系)出演をきっかけにキャスターに転身。1989年、報道番組『筑紫哲也 ニュース23』(TBS系)に抜擢、1997年9月までキャスターを務めた。
競馬や相撲のファンとして知られ、エッセイやコラムの執筆も手掛けるなど幅広く活躍した。10年以上前から乳がんを患い闘病生活を続けていたが、9月14日に都内の病院で死去。