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『チコちゃん』プロデューサーが選んだ過去の名問題

『チコちゃん』プロデューサーが選ぶ過去の名問題

 現在、大人気となっているのが、NHKで放送中の雑学クイズ番組『チコちゃんに叱られる!』だ。チコちゃんという“永遠の5才”の女の子が、「“あす”と“あした”は何が違う?」「ドレミの“ド”って何?」など、あまりにも素朴すぎる疑問を、MCの岡村隆史やゲストに投げかけ、答えられずにいる大人を「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱責。2018年の『ユーキャン新語・流行語大賞』のトップ10に「ボーっと生きてんじゃねーよ!」がランクインした。

 2017年に放送された3回の単発放送が好評で、2018年4月からレギュラー番組化された。そこで、過去に放送された問題の中から、番組の水高満プロデューサーが好きな3問をピックアップ。チコちゃんの答えと合わせてプレイバックしてみよう。

【なんでタンスの角に足の小指をぶつけるの?】
(2017年12月27日放送)

「誰もが経験していることで、痛さとともに記憶に残っていることなんですが、こんなこと、ふつうはクイズにしない(笑い)。答えを知らないまま死んでいくようなことです。それをわざわざ問題にすることも、脳が足の位置を正確に判断できていないという答えもすごくおもしろかった」(水高プロデューサー・以下同)

【人と別れるときに手を振るのはなぜ?】
(2017年3月24日放送)

「単発放送時代の一発目にやった問題です。古来日本では、服の袖に魂が宿っていると信じられていて、それを振ることで、相手の魂も呼び寄せられるという答えだったのですが、“無自覚に手を振っている大人”と、“それを見てなぜ振るのか疑問に思う子供”という構図がこの番組そのものですし、答えのキレも見事。“この番組いけるな”と確信しました」

【どうして左投げピッチャーのことを“サウスポー”っていうの?】
(2018年5月4日放送)

「“サウスポー”の発祥といわれている野球界やボクシング界に話を聞いたものの答えが出ず。いっそ隠蔽しようかと悩んだディレクターが、プロデューサーに殴られるというドキュメンタリー風コントのようなVTRに仕上がりました(笑い)。正直に“わかりません”と結論づけたのですが、“クイズ番組なのにそれでいいのか”という声もあれば“おもしろかった”との声もあり、大きな反響がありましたね。スタッフ的にも“こういう回があってもいい”と、番組の方向性を見出せた放送です」

※女性セブン2019年1月3・10日号

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