結婚適齢期の女性皇族が多いこともあり、この数年、皇室は結婚の話題が続いている。おめでたい話題続きで喜ばしいことだが、婚約の延期が発表された秋篠宮眞子さま(27)と小室圭さん(27)の今後については、多くの国民が心配しながら見守っている状態だ。NHKの記者時代に宮内庁も担当したジャーナリストの池上彰氏が、皇族の結婚は自由に決められるのか否かについて解説する。
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2017年5月、大学の同級生である小室圭さんと秋篠宮眞子さまの婚約の意向が報じられ、祝賀ムードに包まれました。しかし小室さんの母親の金銭問題などが明るみとなり、一転して婚約は延期されました。
2018年11月30日に公開された53歳の誕生日会見で、秋篠宮は、「ふたりが結婚したいという気持ちがあるのであれば、それ相応の対応をすべき」と結婚に言及し、多くの人が納得して喜ぶ状況にならないと、婚約にあたる「納采の儀」を行なえないと述べました。娘を思う父親としての発言でした。
憲法は結婚について、「両性の合意のみにより成り立つ」と規定します。眞子さまが結婚相手に誰を選ぼうと自由であり、今後の展開はおふたりと家族にしかわかりません。
●いけがみ・あきら/1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、1973年NHK入局。報道局記者や番組キャスターなどを務め、2005年にNHKを退職。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授。著書に『池上彰の世界の見方 ロシア』『考える力がつく本』(小学館刊)、『池上彰の「天皇とは何ですか?」』(PHP研究所)などがある。
※週刊ポスト2019年1月1・4日号