ライフ

ベストセラーの細野真宏氏、公文式27年ぶり値上げの影響は?

家計ノートがベストセラーの細野真宏氏

 年末年始に最新の「家計」を揺るがせるニュースを家計簿探偵・細野真宏とともに考えながら、節約術を学びましょう。

【プロフィール】
細野真宏/日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録した。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、金融・経済教育の重要性を世に問い続けている。『細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする家計ノート2019』(小学館刊、定価500円+税)が、発売中。

◆家計事件簿『公文27年ぶりの値上げ』

 公文式の学習塾は日本だけでも都道府県に約1万6300教室あり、幼児から学ばせている家庭も多く150万人以上が学んでいる。個人別に満点を取るまで繰り返す学習法が特徴で、海外でも広く浸透。そんな公文が今年の10月から27年ぶりに値上がりし「公文が高くなって、うちだけやめさせられないから、家族の服は全部ユニクロになったわ…」など子育て家計を中心に悲鳴が上がっている。

細野:この事件も実に面白いね。公文の場合は、本体の「値段」を27年も変えずにいたんだからね。

探偵助手コロ(以下コロ):つまり、平成の約30年間は、ずっと授業料を変えずにいた、ということだよね!

細野:そういうことになるね。公文式に限らず、消費税の増税時には、その分はもちろん値上げしているんだけど、平成最後の10月に、ようやく本体の値上げをした、というのが、やっぱり面白いね。

コロ:え、どういうこと? 10月に何か意味があるの?

細野:いや、そんなに深い意味はないんだけど、強いて言うと、2019年の10月には消費税が2%上がるから、その時に、また「月会費」は上げざるを得ないよね。だから、もう1年待ってからのほうが値上げをやりやすい面があったよね。

コロ:確かに27年も変えなかったんだから、あと1年くらい我慢したほうが良かったのかもね。学習塾の経営は、そこまで厳しくなっている、ってことなのかな?

細野:うん、普通はこの事件から、そのように考えるよね。でも、この事件の真相は、学習塾という狭い世界の話だけではないんだよ。つまり、この事件を「子育て世代だけの事件」と捉えると、家計が苦しくなることにもつながっていくものなんだ。

コロ:え、公文の値上げのニュースは子育て世代だけに関係するんじゃないの?

関連記事

トピックス

天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン