実は、すぐに火が通ってしまう薄切り肉より、塊肉の方が実は失敗知らずで旨いという。
平成最後の年末年始は、見た目も豪華な塊肉で決まり!赤身の中に脂身が適度に入っているので、しっかり熱を入れてもパサつきにくく、旨みも逃げにくい。火を入れすぎず、しっとりジューシーに仕上げるの塊肉料理のコツ。そして、豚肩ロースは、実は使いやすく、節約にもなる。汁の中で寝かせることで、しっとりジューシーなゆで豚に!
ボリューム満点のレシピと親しみやすいキャラクターが人気、著書に『スタミナおかず』(主婦の友社刊)などがある料理研究家のMakoさんはこう語る。
3男1女が食べ盛りだった頃は、1食に2kgの肉を料理していたというMakoさん。
「比較的日持ちするので、まとめ買いや作り置きにも重宝。キッチンペーパー、ラップで包み、紙袋に入れて冷蔵すると、より長持ち。牛肉以外は中心まで火を通したいので、調理前に室温に戻しておくこと。冷凍の場合は、冷蔵庫でゆっくり解凍させるのがおいしく仕上げるコツです」
【ジューシーなゆで豚の作り方】
◆材料
豚肩ロース:500g
米:2合
スイートチリソース・パクチー:各適量
ライム:2分の1個
【A】 ジャスミンティー(ティーバッグ):3袋
しょうが:1片
にんにく:2片
唐辛子:1本
日本酒:大さじ2
塩:小さじ1
◆作り方
(1)鍋に水(分量外)と【A】を入れ、沸騰させる。
(2)(1)に常温に戻した豚肉が完全に浸るくらいまで湯を加え、落としぶたをしてゆでる。再沸騰したらとろ火で15分ほどゆでる。
(3)火を止め、冷めるまで置く。
(4)米を(3)の煮汁1と5分の4カップで炊き、器に盛る。
(5)(3)を切り分け(4)の上に盛り、スイートチリソースをかけ、パクチーとライムを添える。
◆ポイントA:肉は沸騰した湯に入れる
肉は水からゆでると旨みが抜けてしまう。薬味と一緒に煮ることでくさみを防ぐ。
◆ポイントB:煮た後はそのまま休ませる
火を止めたら煮汁の中で人肌に冷めるまで置いておく。肉汁が落ち着き、切っても溢れ出ない。
※女性セブン2019年1月3・10日号