平成はどんな漫画の時代だったのだろう。連載漫画発行部数ランキングで、振り返ってみよう。
ランキングには、サンデー、ジャンプ、マガジンでの連載を経て単行本化した作品が多く並ぶ。平成の作品は、大人向けと少年向けの線引きがなくなり、年齢のボーダーレス化が進んでいる。
【平成元年以降 連載漫画発行部数ランキング】
1位 『ONE PIECE』尾田栄一郎 集英社 3億6000万部
2位 『名探偵コナン』青山剛昌 小学館 2億部
3位 『NARUTO-ナルト-』岸本斉史 集英社 1億3500万部
4位 『SLAM DUNK』井上雄彦 集英社 1億2000万部
5位 『はじめの一歩』森川ジョージ 講談社 9400万部
6位 『金田一少年の事件簿』さとうふみや、金成陽三郎 講談社 9000万部
『BLEACH』久保帯人 集英社 9000万部
8位 『HUNTER×HUNTER』 冨樫義博 集英社 7200万部
9位 『進撃の巨人』 諫山創 講談社 7100万部
10位 『鋼の錬金術師』 荒川弘 スクウェア・エニックス 7000万部
(「漫画全巻ドットコム」漫画歴代発行部数ランキングをもとに編集部が作成)
女性漫画が皆無という結果に。テレビ解説者でコラムニストの木村隆志さんは、「女性漫画の多くは大衆向けではなく、BLのように狭い嗜好に応えるものが多いため、バカ売れは難しいのでは」と語る。
さらに、トレンドウォッチャーのくどうみやこさん「1位の『ONE PIECE』は、仲間や絆を大切にしようという風潮の中で、人生の歩み方を教えてくれるバイブル的存在。自分らしく生きるヒントがいっぱい詰まっているところが人気の秘密なのでは」と分析した。
※女性セブン2019年1月3・10日号