国内

女性は初対面でも雑談できるが男性はそれがなかなかできない

孤独は介護リスクを上げる。娘や妻が手助けを

 高齢者が集まる場で、男性がぽつんと孤立し、じっとしている光景をよく目にする。逆に高齢女性の方は元気いっぱいでおしゃべりも全開だ。

 こうした状況について、『世界一孤独な日本のオジサン』(角川新書)の著書があるコミュニケーション・ストラテジストの岡本純子さんはこう語る。

「男女のコミュニケーションの特徴でもあります。女性同士は初対面でもいくらでも雑談ができ、すぐにほどよい関係を築けます。ところが男性同士は、たとえばゲームやスポーツなど、目的や役割、達成感がないとコミュニケーションができません。知らない人と無意味な会話はしない。どこでも仕事モードなのです。

 男性は、定年退職を機に、“会社からの社会復帰”をし、介護予防の観点からも孤独にならないよう努力すべき…とはいえ、やはり手助けは必要です」

 となると、つながりスキル上級者の娘や妻の出番だ。

「目的・役割・達成感がないと動けないのは、男性の習性と理解して許しましょう。父親が目的意識を持って取り組めそうな地域活動や趣味のコミュニティーを選び、最初は一緒に行って顔見知りをつくり、道筋をつくってあげるのです。

 コミュニケーションの極意は“慣れ”です。一歩を踏み出し、慣れてくれば、他人との交流の心地よさに初めて気づくはず。引退後の男性たちが孤独を回避し、元気になれば、家庭も社会ももっと明るくよくなると思っています」(岡本さん)

※女性セブン2019年1月3・10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン