大相撲の冬巡業中に付け人へ暴力を振るったことにより引退に追い込まれた貴ノ岩(28)。その断髪式が2月2日に両国国技館で行なわれることが決定した。千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉、57)は、入門時の師匠である元貴乃花親方(46)も断髪式に招待すると発言しているが、出席が叶うかは微妙な状況だという。協会関係者はこういう。
「元貴乃花親方は『貴ノ岩とは10年会わない』と明言した以上、出席しないとみられています。一度言い出したら頑固ですからね」
断髪式には元貴乃花親方の“仇敵”たちが顔を揃えることになるとみられており、それも関係者が「欠席」の公算が高いとみる理由の一つだ。
「断髪式で集まる祝儀は、元力士たちの“第二の人生”の原資となるものです。力士会の協力を得て観客を入れるかたちで行なえれば、5000万円以上を集められるイベントとなる。ただ、力士会の会長は、元貴乃花親方が引退にまで追い込まれる端緒となった“モンゴル人力士グループの会合”にも同席していた横綱・鶴竜(33)です。
加えて、千賀ノ浦部屋に所属していた貴ノ岩の断髪式ですから、貴乃花一門から離れて二所ノ関一門に移った親方衆の協力で行なわれることになる。普通に考えれば、元貴乃花親方がそんな席に顔を出すはずがない。
ただ、元貴乃花親方と離婚したばかりの景子さん(54)は顔を出す可能性があるのではないか。“日本の母”として守ってやれなかったという思いが強いようですからね」(後援会関係者)
断髪式後の貴ノ岩の行く先がどこになるかは、いまだ見えてこない。引退直後に格闘技界入りが話題になったが、RIZINの榊原信行・実行委員長はわざわざ「(1月に不祥事で引退した元幕内力士の)大砂嵐も手を差しのべたが、あんなことになった(10月末に無免許運転でのスピード違反が発覚)。もう触手は伸びない。相撲界の膿は、相撲界の中で解決してほしい」とコメントを出した。
モンゴルの先輩である元横綱・日馬富士(34)や横綱・白鵬(33)と対立してきた貴ノ岩は母国にも帰りづらく、“再就職先”の決まらない年越しとなりそうだ。