流行した出来事を音楽に乗せて歌う“あるある”ネタでブレイクした、お笑い芸人のレイザーラモンRG(44才、以下RG)。そんな彼に、“あるある”ネタ誕生のエピソード、歌手デビューについて聞いた。
――RGさん鉄板となっている“あるある”ですが、ネタ作りのためにしていることは?
RG:ワイドショーは必ず見るようにしています。“時事あるある”を歌うネット番組をニコニコ生放送で配信しているんですけど、そこにも情報が集まってきますね。「この人が今やばいので、どうですか」って。
――“あるある”ネタを始めたきっかけは?
RG:2008年頃、市川海老蔵さんのモノマネでテレビ番組のオーディションを受けていたんです。当時、海老蔵さんが出演しているヤマキのCMで、「おいしい鰹のおいしいとこだけ」って力強い言葉が入るんです。そればっかり言う、という替え歌をしていたんですよ、THE YELLOW MONKEYの歌に乗せて。そればっかり言って“しつけえな”、と言われるのに手ごたえを感じました。
『リンカーン』(TBS系)の“あるある”ネタのオーディションで、海老蔵さんなら“歌舞伎あるある”しかないと思ったんですけど、全然ネタが思い浮かばなかったんです。唯一思い浮かんだのが、「勘三郎さんの名跡を、前の勘九郎さんと呼んでしまう」というもの。
『リンカーン』でネタを見てくれたのが、ダウンタウン・松本(人志)さん、雨上がり決死隊・宮迫(博之)さん、さまぁ~ず・三村さんで、「こいつ、あるある言わへんわ」って落とされかけたんです。でもディレクターさんが、「最後に言うんです!」って頑張ってくれて、「なんやそれ、はよ言えや!」というガヤも含めての、“あるある形態”がそのときに完成したんです。だからぼくは、“あるある”は団体芸だと思っています。
――ネタを作り出すのに、どれくらい時間をかけている?