御代がわりの2019年のニッポン政治に何が起きるのか。安倍首相が1月召集の通常国会に9条改正の憲法改正案を提出すれば、自公連立の枠組みが大きく揺れ始める。北方領土の雲行き次第では解散→W選も。はたまたそれが“前倒し都知事選”(現在の小池都知事の任期は五輪期間中に切れる)の引き金になり得るという見方もある。
7月参院選単独か、ダブル選挙か、トリプルか。いずれのケースでも、選挙前に内閣改造が行なわれる公算が高い。
「USBは穴に入れるらしい」の答弁で世界に名を馳せた桜田義孝・サイバーセキュリティ担当相やスキャンダルが止まらない片山さつき・女性活躍相を交代させておく必要があるためだ。
新入閣の目玉はズバリ、小泉進次郎氏だと予測するのは評論家の屋山太郎氏だ。
「仮に4月の統一地方選で自民が苦戦し、景気の減速などで支持率が低下する事態に直面すれば、参院選前に“進次郎入閣カード”が切られる可能性がある。安倍総理よりも菅義偉・官房長官のほうが強い関心を持っていると考えます。
参院選勝利のためならあらゆる手を打つ覚悟の菅氏が劣勢を挽回するために有効と判断すれば躊躇うことはない」
注目されるのはポストだ。屋山氏はこう見る。
「可能性が高いのは官房副長官ですが、農業改革や社会保障改革に取り組んでいることから農水大臣や厚労大臣もある。政権内で影響力が大きくなる一方の菅氏がやらせると言えば、進次郎と折り合いが良くないとされてきた安倍総理もノーとはいえません」
※週刊ポスト2019年1月11日号