父子2代で「NHK大河ドラマの主演」という大役を務めるのは、中村勘九郎(37才)。NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で勘九郎は、初めてオリンピックに参加した金栗四三(かなくりしそう)を演じ、前半の主人公を務める。亡き父、故中村勘三郎さん(享年57)も『元禄繚乱』(1999年)で主演を務めた。2019年は勘九郎にとって、飛躍の年になりそうだが、その陰で、妻の前田愛(35才)の献身的な働きがあった。
歌舞伎の名門『中村屋』と『成駒屋』は、東京・日本橋にある老舗蕎麦店でひとときを過ごすのが大晦日の恒例となっている。
「1年を振り返りながら談笑し、卵焼きやあさりをつまみ、最後にはお蕎麦で締めるというのが毎年の行事となっています。もう50年以上続いていますが、今年は少し例年と様子が違ったようです。勘九郎さんは『紅白歌合戦』の審査員を務めるなど多忙だったため来ていませんでした。中村芝翫さん(53才)の姿もありませんでした」(常連客)
その日訪れたのは、勘九郎の弟・七之助(35才)と妻の前田たちだった。勘三郎さんの夫人の好江さん(59才)、姉で女優の波乃久里子(73才)、そして好江さんの母で、中村芝翫の母でもある雅子さん(82才)の姿もあった。
その傍ら、高齢の雅子さんをサポートしていたのが、前田だった。
「その日、勘九郎さんがいない中で、お子さんの面倒を見ながら雅子さんもサポートするという“梨園の妻”の務めをしっかりと果たしていました。毎年、芝翫さんの妻の三田寛子さん(52才)が雅子さんをエスコートするのが恒例でしたが、今回は三田さんがいらっしゃらず、前田さんが積極的にお手伝いをしていました」(前出・常連客)
子役出身の前田は、2009年に勘九郎と結婚して以来、長くいた芸能界と距離を置き、内助の功に徹してきた。
「結婚直後から贔屓客の名前を覚えて梨園の妻としての務めを果たし、勘九郎さんを支えながら2人の男の子を産み育て、そして、一切、愚痴を言いません。中村屋の男性は代々、鍵を持たずに出かけるため、勘九郎さんの帰りがどんなに遅くなっても、鍵を開けて待っています。デキすぎた妻だと評判です」(歌舞伎関係者)
夫の活躍の裏に、妻の八面六臂の支えがあるようだ。
※女性セブン2019年1月17・24日号