昨シーズン、17年ぶりに最下位へ転落し「ダメ虎」となった阪神タイガース。新監督が就任した2019年シーズンは、復活なるのか。1985年の日本一に貢献し、2005年には監督として阪神をリーグ優勝に導いた岡田彰布氏(61)は、戦力の不透明さを嘆く。
「元エンゼルスの新外国人マルテ(27)が4番候補だというが、外国人だけはようわからん。ロサリオにはすっかりダマされたからなぁ……。キャンプの時点では1年間4番を打つと完璧に思ったんやけどな。
投手でいえば、中日からガルシア(29)を獲得したのは大きいわな。ただオリックスから来た西(勇輝、28)は、去年は10勝13敗なんやろ。10勝って13負けるんだったら3勝0敗の投手の方がええやろ」
岡田氏が説くのは守備の重要性だ。
「守りは野球の基本? そらそうよ。俺は守って勝つ考えやけど、そのためには守備は固定せなアカンと思うよ。特に二遊間はね。それが人材難とはいえ、鳥谷敬(37)をショートに戻すらしいと。それはあかん。二遊間でいえば、若い大山(悠輔、24)あたりは期待できると思うがな」
岡田氏は阪神を3位と予想。優勝予想は“宿敵”の巨人だった。
「巨人は4年間優勝を逃して、絶対に優勝せなアカンいうのがあるからな。やはり広島から丸佳浩(29)が入ったのは大きいと思うで。本命は巨人と広島で、そこに阪神とDeNA、ヤクルトがどう食い込んでくるかやろうな」
大物の“激辛”予想は古巣への愛ゆえか。
※週刊ポスト2019年1月18・25日号