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BANANA FISH声優・内田雄馬、歌って踊れてオリコントップ10

『BANANA FISH』の声優・内田雄馬

「男は“目”で恋をして、女は“耳”で恋に落ちる」とは、某英国ジャーナリストの言葉。だが昨今では、“イケてる声”の持ち主のルックスやパフォーマンスにまで注目が集まっている。では、日本の声優界で熱い視線を浴びる内田雄馬(26才)の魅力とは?

 30年以上前に連載され、今なお絶大な人気を誇るコミック『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』が、2018年に地上波でアニメ化され話題となった。その主人公で並外れて整った容姿のストリートギャング、アッシュ・リンクス役を務めた内田は、声優は過酷な職業だと言う。

「アッシュという役柄は、とても頭がきれて、でも悲しい過去があり、心は傷ついていたり。繊細な部分を持ち併せていて、細かな感情のコントロールが必要な役でした。スタジオもシリアスなシーンになると張り詰めた空気になるので、精神的にかなり消耗したんです。役で心がボロボロになり、普段の自分まで心を戻して、また役になり切っての繰り返しで、声優は心を削って満たしてを繰り返す仕事だと思っています」

 普段は思ったことをストレートに言うタイプだけに、自分とはまるで違う役柄に苦労したそうだが、自分と違う性格のキャラクターだからこそできたと思う役もあるという。

「2018年に放送された『サンリオ男子』で源誠一郎くんという、筋骨隆々で身長180cm以上ある役を務めたんです。さらには生徒会長でもある品行方正な役柄で、ぼくにはない部分ばかり。体格を頭に置いて声を出すようにしているのですが、実際の体格を超えて演じられる面白さは、声優ならではの面白さです」

 2018年に発売したデビューシングル『NEW WORLD』がオリコントップ10入りを果たすなど、声優だけでなく歌手としても活躍している。中学・高校は吹奏楽部に所属していた内田。当時の顧問に音楽の楽しさを教えてもらったという。

「先生に、“音楽療法士”について教わったことがありました。音楽を通して人々に元気になってもらうという仕事です。これからもっと経験を積んで、音楽と声のお芝居を合わせた公演をやりたい。そしていずれ、世界を回れたらいいなと思っています。エンターテインメントでたくさんの人と繋がって笑顔になりたいです」

 そんな内田をもっと知りたいということで、プライベートな質問を投げかけてみた。まず、学生時代何のアルバイトをしていた?

「高校生の時はスーパーで接客をしていました」と意外な素顔も。

 続いて、休日の過ごし方は?

「ゲーム好きで、家ではずっとオンラインゲームをしています。ドライブも好き」

 では、彼女をドライブに連れて行くとしたらどこへ行く?

「空気と星がきれいに見える山。美しいものを一緒に見に行きたい!」

 目を輝かせながら夢を語る真剣な眼差しが、アッシュのそれと重なった。

【Profile】
内田雄馬●9月21日生まれ。東京都出身。2012年デビュー。アニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』『マクロスΔ』などで注目を集める。2018年、『NEW WORLD』でCDデビュー、ファースト写真集『Uuuuma』(宝島社)が発売に。

※女性セブン2019年1月17・24日号

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