ビジネス

盛り上がるQRコード決済、4月に大型キャンペーン実施か

キャッシュレス革命“元年”となるか(写真/アフロ)

「クレジットカードは年会費もかかるし、手数料がかかるから現金で買い物するより損してしまう」とまだ勘違いしている人はいませんか。

「いつ始めるんですか、今でしょ!」と言うほど、今年からは「電子マネー」を利用しないと損することになりそう。

 というのも、「東京五輪までの9か月間、還元率を5%まで引き上げることを検討したい」と安倍首相が“大盤振る舞い”を発表したからだ。10月の消費増税と同時に、「現金以外の決済」であれば「5%相当のポイント還元」する制度がスタートする。

 毎月の食費が5万円なら、対象店舗でカード支払いにするだけで、月2500円が戻ってくる計算になる。

「現金以外」の決済には、「クレジットカード」や「電子マネー」がある。

「電子マネー」は、JR東日本の「Suica」やセブン&アイ・ホールディングスの「nanaco」などが代表で、カードを改札機やレジなどにかざすと支払いが完了する。ITジャーナリストの三上洋さんが話す。

「キャッシュレス決済の中で今いちばん熱いのは『QRコード』決済です。ベンチャーから大手企業まで続々と参入し、競争が激化しています」

「QRコード」決済は、スマホにアプリをダウンロードし、自分のスマホに表示したQRコードを店側が読み取ったり、店側が提示したQRコードを自身のスマホのアプリ内で読み取ることで決済が完了する。

 昨年12月からソフトバンクとヤフーが共同でQRコード決済のサービス「PayPay」を開始。支払い額の20%還元や当選すると無料になるサービスを実施したため話題をさらい、「QRコード決済」が一気に世に知られることとなった。

「ニュースで『PayPay』の名前を聞かない日はありませんでした。大混戦のQRコード市場において、宣伝効果は抜群でしたね」(三上さん)

「PayPay」の他にも「LINE PAY」や「Origami Pay」などQRコード決済界では割引競争が過熱中だ。

 盛り上がりを見せるQRコード決済。どう使えばいちばんお得なのか。

「キャンペーンを見逃さずに活用できるかがカギ。特に季節感のあるキャンペーンが狙い目です。まず2~4月はスマホの買い替え時期であるため、顧客確保のために各社大型キャンペーンを打ち出す可能性が高いので要チェック。

 また、ポイントをいかに多く手に入れる工夫をするかも大切です。QRコード決済時のポイント還元だけでなく、クレジットカードや電子マネーと紐づけてポイントを2重3重にゲットできるケースも多い。QRコード決済へのチャージ(入金)時も、ポイント還元率の高いクレジットカードからがオススメです」(三上さん)

 秋にキュウに焦らないように今から準備しておいた方がよさそうでアル。

※女性セブン2019年1月17・24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
大型特番に次々と出演する明石家さんま
《大型特番の切り札で連続出演》明石家さんまの現在地 日テレ“春のキーマン”に指名、今年70歳でもオファー続く理由
NEWSポストセブン
NewJeans「活動休止」の背景とは(時事通信フォト)
NewJeansはなぜ「活動休止」に追い込まれたのか? 弁護士が語る韓国芸能事務所の「解除できない契約」と日韓での違い
週刊ポスト
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん(Instagramより)
《美女インフルエンサーが血まみれで発見》家族が「“性奴隷”にされた」可能性を危惧するドバイ“人身売買パーティー”とは「女性の口に排泄」「約750万円の高額報酬」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
悠仁さまの通学手段はどうなるのか(時事通信フォト)
《悠仁さまが筑波大学に入学》宮内庁が購入予定の新公用車について「悠仁親王殿下の御用に供するためのものではありません」と全否定する事情
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト