退位後の天皇・皇后両陛下は公務をすることなく、「二重権威」への懸念から、一般参賀や園遊会にも出席しないとみられている。その姿を目にできる場は、大きく減ることになるのだ。
1月2日に皇居で行なわれた「新年一般参賀」には、平成最多の約15万5000人が足を運んだ。当初は5回の予定だったが、あまりの人出に、両陛下の意向もあって2回追加された。だが、三が日に皇居を訪れることができた人はそれでも限られている。そこで、退位までの残り4か月の間に、両陛下を”一目でも拝する機会”をまとめた。
◆静養中に御用邸裏の海岸へ
例年、1月下旬からお2人は葉山御用邸(神奈川県葉山町)での静養に入る。「今年は1月21日からだと見られています。葉山に向かう道中、神奈川県横須賀市にある観音崎公園に立ち寄り、戦没者の慰霊碑に花を手向ける予定です」(皇室記者)
先の大戦の慰霊訪問は、両陛下が最も重要視してきた務めの1つだ。退位の年を迎えても、その姿勢は変わらないようだ。
「葉山御用邸滞在中には、御用邸裏の小磯の鼻と呼ばれる海岸を散策するのが恒例です。例年は御用邸に到着した日の午後ということが多いのですが、今年は観音崎公園を訪問する予定もあるので、翌日にスライドする可能性もあります。小磯の鼻では、直接言葉を交わすチャンスがあるかもしれません」(同前)
静養中、早朝に御用邸周辺の公園などを散策することもある。