2018年“貧打”に泣いた阪神は、元エンゼルスのマルテ(27)を獲得。阪神一筋19年、打者として球団初の名球会入りを果たした藤田平氏(71)はこう見る。
「2018年のチーム最多本塁打は糸井の16本で、チーム本塁打数も85本とリーグ最下位だっただけに、掛布雅之の背番号31をつけるマルテが計算通りに働いてくれれば、投手が揃っているだけに期待できる。
ただ、新外国人選手はやってみないとわからないところがある。最近は不作続きで、去年のロサリオも大失敗やったからな……。メジャー通算打率.222という数字が心配やね」
カギは若手選手の成長だ。
「大山(悠輔、24)たちにもチャンスを与えるべき。外野も高山俊(25)のほか、社会人出身のドラフト1位、近本光司(24)も面白い存在になると思う。今の阪神には、全試合に出て芯になる若いリーダーの出現が必要。守りだけでなく、打つ方でも芯になってくれたら最高やね」
順位については「最下位を脱出してAクラスへ」と3位を予想。どこまで浮上できるかは、世代交代の成否にかかっている。
※週刊ポスト2019年1月18・25日号