1月15日、純烈のメンバー4人が、目に涙を溜め大量のフラッシュを浴びていた。そこに不在の元メンバー・友井雄亮(38才)のための謝罪会見だった。
『週刊文春』(1月17日号)で複数の女性への暴力や金銭トラブル、不倫などが報じられ、芸能界引退を表明した友井。純烈は2007年に結成され、2010年にデビューしたムード歌謡グループで、老舗キャバレーやスーパー銭湯などで営業を重ね、いつしか中高年女性の人気を獲得していった。
「コアなファンの後押しを受けて昨年の紅白歌合戦に出場しましたが、一般的な知名度は低かった。それが“友井スキャンダル”で一気に全国区になったのだから皮肉なものです」(スポーツ紙記者)
報道前に一体どれだけ多くの人が友井の名前を知っていただろうか。純烈でコーラスと振り付けを担当していた友井は、もともと関西ジャニーズJr.として活動していた。関ジャニ∞の村上信五(36才)らと交流があり、紅白のリハーサルでは、村上らと、懐かしそうに言葉を交わすシーンも見られた。
「Jr.時代、雄亮くんはイケメンで歌唱力とコミュニケーション能力も高く、必ずメジャーデビューするといわれていました。本人が“俳優になりたい”とジャニーズを辞めた時は、みんなが残念がりました」
そう話すのは地元・大阪の友人だ。彼が知られざる友井の素顔を明かす。
「俳優転向後は苦労の連続でした。一向に芽が出ず、思い悩む日々を送っていました。そんな時、決死の思いで参加したのが純烈でした。昔の友達からは“ジャニーズから銭湯アイドルに落ちぶれた友井”とバカにされていました。雄亮くんによれば、純烈に誘われた人の中には、拒否した人もいたそうです。でも彼は、“ここはおれの居場所だ”と這い上がる覚悟で全力で挑んでいた。
昼はスーパー銭湯でアイドル活動、夜は清掃員や飲食店などバイトを3つも掛け持ち。カネがないくせにぼくたち後輩と食事に行くと必ず奢ってくれました」
そうした苦労の末につかんだ紅白出場、これから明るい未来が待っているはずだったが、友井の許されない“もう1つの顔”により自爆した。
「ぼくらが知る普段の雄亮くんは“気遣いの人”なんです。友達の悩みにいち早く気づき、さり気なく聞き出し、相談相手になってくれる。ぼくがあるトラブルを抱えていた時も、親身になって助けてくれました。ただ、他人の悩みはよく聞くけれど、自分の悩みは一切言わない。今回の件も誰かに相談していれば違った結果になっていたのでは…」(友井の俳優仲間)
本当の顔はどちらなのか──。グループ名に込められた、「純粋であり、かつ強く正しく節操や分別がある」という思いを、もう一度思い出してほしい。
※女性セブン2019年1月31日号