寒い冬の定番料理といえば鍋だが、初場所で好取組を見せる力士たちの“パワーの源”であるちゃんこは栄養もバリエーションも豊富。相撲に詳しいノンフィクションライター・武田葉月さんが、“スー女”を代表して徹底取材した。
200年以上の歴史を持つ、角界随一の名門部屋・伊勢ノ海部屋は現在、人気力士の勢関、幕内・錦木関ら12名の力士が所属。ちゃんこ番は3班あって、この日のちゃんこ長は幕下の頂さん。
「日高昆布でだしを取って、みそ味ベースのカレー風味にしています。味に変化を付けて、毎日飽きがこないように工夫しているんです」(頂さん)
冬巡業から帰ってきた錦木関も加わり、和気藹々と鍋を囲む。
「料理酒ではなく日本酒を使うとおいしく仕上がります」と、頂さんがアドバイス。さらに、「食べやすく、味も染みオススメです」と頂さんが絶賛するつみれは隠し味のみそがポイントだ。
■伊勢ノ海部屋の『カレーちゃんこ』
●材料(4人分)
玉ねぎ…1/2個 白菜…1/4個 にら…1/2束 油揚げ…2枚 長ねぎ…1本 しめじ…1/2株 豆腐…12/丁 みそ・みりん・日本酒…各大さじ2 カレールー…1/2箱
A[だし昆布…10~20g 水…4カップ]
B[鶏ひき肉・豚ひき肉…各200g にんじん(みじん切り)…1/3本分 長ねぎ(みじん切り)…1/2本分 おろしにんにく・みそ・酒…各大さじ1 卵…1個 とろろ…約1/3本分 塩・こしょう…各少量]
C[バター・ごま油・煎りごま・一味唐辛子…各適宜]
●作り方
【1】鍋にAを温め、だしが出たら昆布を引き上げ、ひと口大に切った玉ねぎ、みそ、みりん、カレールーを入れる。
【2】沸騰したらBを混ぜて作ったつみれを入れ、アクが浮いたら中火にしてアクをすくい取る。
【3】つみれに火が通ったら日本酒を入れ、食べやすい大きさに切った白菜、しめじ、長ねぎ、にら、油揚げ、豆腐を入れる。
【4】仕上げにCをお好みの量加える。
※女性セブン2019年1月31日号