仕事に直結するものから生活に密着するもの、趣味関連まで資格の種類は幅広い。今、取るべき資格は、どんな視点で選んだらいいのか? オールアバウト「資格」ガイドで、年間80個ペースで資格・検定試験を受け続け、600個以上の資格を取得する資格の達人である鈴木秀明さんに聞いた。
「女性なら男性中心の業界を狙うのがおすすめです。運転が好きなら普通自動車第二種運転免許を。女性ドライバーの方が安心する女性客も多く、タクシー運転手の求人に女性は有利です。また、電気工事士などリフォームで家に入る仕事も女性が好まれるようです」(鈴木さん・以下同)
また、資格取得でポイントになるのは「先を見越す」ということ。
「話題のテーマはすぐに資格が作られますから、取るなら5~10年後にブレークしそうな分野に目をつけて、早いうちに受験すること。人気資格になり受験者が増えると、問題が難しくなって合格しにくくなります」
介護や福祉業界のIT化が最注目だと鈴木さんは言う。
「福祉ロボット検定や今年3月からスタートするスマート介護士など、今後は介護とITが融合した資格が増えてくるでしょう」
取りたい資格が決まり、いざ勉強! 必勝勉強法はあるのだろうか?
「資格によってさまざまですが、いちばんは過去問を解くこと。特にファイナンシャルプランナーはその傾向が強いのですが、出題傾向はほぼ決まっている。大事なのは、勉強は試験に受かるためだと割り切り、実務とは分けて考えることです」
資格試験合格は、その職種の入口に立つためのもの。実務でわからないことがあったら、その都度調べればいいのだ。
「勉強期間が長いと、挫折しがちです。要領よく、頻出問題に絞って勉強することです」
勉強を続けていると、知識が増える喜びも芽生えてくる。
「知らないことだけでなく、知っていることの奥深さを理解できます。自分が好きなことの資格を取ると実感できるでしょう。また、資格は“肩書”なので、同じ趣味嗜好の人と知り合えるのも魅力です」
資格を通じて共通の趣味を持つ人との出会いが増える。資格は人間関係を豊かにするものでもあるのだ。仕事に生きる資格選びのチェックポイントはまとめると以下の3つだ。
ポイントの1つ目は、数年後のブレークを目指すこと。資格が作られた当初は、間口を広げるために比較的試験が簡単な場合もある。目新しい名称で数年後に役立ちそうな資格を取ろう。
ポイント2は、自分の好きを極めること。全く興味がない分野では勉強も苦痛なだけ。特に趣味系の資格は、その世界の奥深さを知ることを目標に勉強するといい。
ポイント3は、女性なら男性ばかりの業界を狙うこと。女性が少ない業界ほど、資格取得後に仕事を得やすい。仕事に直結させるために資格を取るなら、女性の希少価値がある資格を!
※女性セブン2019年1月31日号