1月1日から施行されたゴルフ世界統一ルールは「100年に一度」といわれる大改正で、「バンカーから2打罰で外にドロップできる」「OBは打ち直しせず、境界を横切った付近から2打罰でプレー再開できる(一般向けローカルルール)」といった“救済”が認められた。
中でも注目が「グリーン上からのプレーで立ったままのピンに球が当たっても無罰」という新ルールだ。
これまでは、グリーン上からパットしたボールがピンに当たると2打罰。ピンを抜いた状態でパッティングする必要があった。これが立てたままOKとなった影響は大きい。立っているピンにボールが寄りかかって止まった場合も、ボールの一部がグリーン面より下ならカップインとして認められるようになった。
すでに世界のトッププロもその効果を体感している。
“ゴルフの科学者”の異名を取る世界ランク5位のブライソン・デシャンボーは、米ツアーのセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(1月3~6日開催)でピンを抜かずにパッティングし、14アンダーの7位に入った。2日目のホールアウト後には、こうコメントしている。
「ピンを立てたままの方が目標がはっきりして集中力は高まるし、特に下りのラインでは安心してストロークできる」
◆ショートパットも有利に