暖冬といっても、やっぱり冬は寒い。そんな冬の定番料理といえば鍋。初場所で好取組を見せる力士たちの“パワーの源”であるちゃんこは栄養もバリエーションも豊富だ。相撲に詳しいノンフィクションライター・武田葉月さんが、“スー女”を代表して取材した。
元祖・イケメン力士、元関脇・寺尾関が興した錣山部屋。人気力士・阿炎関が部屋頭を務めている。
部屋に伝わるちゃんこレシピノートには、定番の塩やしょうゆから、「しょうが鍋」「みかん鍋」など変わり種まで数十種のレシピがビッシリ。この日選ばれたのは、担々ちゃんこ。
朝稽古を終えた力士は濃厚な辛さの担々鍋を汗を流しながら、囲む。「コクのある辛さが、クセになる味なんですよ」(阿炎関)。
この日のちゃんこ番は、ベテラン力士・寺尾さんと16才の行司・木村俊太さんら5人。
「にんにくやひき肉を丁寧に炒めて作るスープは辛味が苦手な人にもオススメ」(寺尾さん)。
【担々ちゃんこ レシピ】
●材料4人分
豚ひき肉…250g 豚バラ肉…200g にら・ほうれん草…各1/2束 白菜…1/4 えのきたけ…1束 ごま油…大さじ2 しょうゆ…大さじ1 塩・こしょう…各適量 市販のごまだれ…適量
(A)
おろしにんにく・豆板醤・すりごま…各大さじ1 しょうが…小さじ2 細かく刻んだ長ねぎ…2分の1本分 鷹の爪…1本 七味唐辛子…適量
(B)
水…4カップ 鶏がらスープの素・日本酒…各大さじ2 砂糖…小さじ2
●作り方
【1】鍋にごま油とAを入れ温め、香りが立ったらひき肉を加え、よく炒める。
【2】別の鍋でBを温め、【1】に注ぐ。沸騰したら食べやすい長さに切った豚バラ肉を加え、アクを取る。
【3】にら、ほうれん草、白菜、えのきはそれぞれ食べやすい大きさに切り②に加え、しょうゆを入れて塩・こしょうで味を調える。食べる際は市販のごまだれで好みの辛さに調整する。
※女性セブン2019年1月31日号