3000本でヒット、1万本を超えれば大ヒットと言われるAV業界で、1年間に3作の「1万超え」を成し遂げた平成の代表的女優・紗倉まな。トップ女優に登り詰めた彼女が当時を振り返った。
「とても嬉しかったのですが、AVの売れた指標が1万本ということに驚きました。CDの場合はミリオンセラーですし、売り上げの単位がここまで違うのかと。
ですが、私は運が良かったと思います。高専出身や製鉄所好きというプロフィール、SNSでの発信も含めて注目していただけた。いまのAV女優はただエロければ良いわけではなく、自分が“特別”になるための戦略を立てることが大事。それが自分の気質に合っていたんだと感じています。
AVは公で共有できない、評価が可視化されにくい娯楽。ですが、噂されるようなヒット作品によって専属女優契約の延長が決まったり、オファーも増えたりするので、モチベーションになりますね。
ただ一方で、多面的に活動することは『AVをないがしろにしている』と思われるデメリットもあるので、そのバランスはとても難しい。私はベストセラーの基準を100倍にできるよう様々なことにチャレンジしていきたいです!」
※週刊ポスト2019年2月1日号