以前より問題視されている中国産食品の安全性。特に農薬の基準値オーバーなどの違反事例が多いという。
さらに、“経済的な問題”の影響も大きい。昨年頃から中国国内は経済の減速感に包まれている。トランプ米大統領の米国と相互に制裁関税を課し合う貿易戦争が、地方経済を直撃しているのだ。
そもそも、中国では拝金主義が強く、後先考えず“儲かればいい”とばかりにずさんな安全管理をするケースが目につく。経済が冷え込めば、なおさらだ。
たとえば昨年、出荷直前の牛の体重を水増ししようと、1頭あたり60リットルの水を強制的に飲ませた畜産農家が告発された。また、過去にはすいかの生産量を倍増させるため「成長調整剤」を畑に撒いたところ、すいかが爆発するという事件まで起きている。
日本に輸入されてくるものも同様である。西日本の食品輸入会社社長が明かす。
「ある食品が基準を満たさなかったことが自主検査で発覚。それを生産者に告げると『見つからなかったことにしてくれ』と言いながら分厚い封筒を渡してきた。もちろん受け取りませんでしたが、なぜ封筒を受け取らないのかと不思議そうな顔をしていた」
※女性セブン2019年2月7日号