遠く離れたイギリスの王室。2人の妻たちの確執が急速に熱を帯びている。昨年11月に始まった“不仲報道”は、仲のよかった兄弟をも巻き込む異例の事態に──。
昨年11月25日、ヘンリー王子(34才)とメーガン妃(37才)、それまで住んでいたロンドンのケンジントン宮殿から、約50km離れたウィンザー城のフロッグモア・コテージに引っ越す計画だと発表された。ケンジントン宮殿にはウイリアム王子(36才)とキャサリン妃(37才)も住んでおり、出産を前に、兄夫婦の隣室に移ると思われていた。それだけに、「わざわざ離れた場所に引っ越す理由は、兄夫婦との不仲が原因か」とする複数のマスコミもあった。
さらに同月28日には、イギリスの大衆紙『ザ・サン』が、5月のヘンリー王子とメーガン妃の結婚式直前、メーガン妃がキャサリン妃の長女・シャーロット王女(3才)のドレスを巡ってキャサリン妃に厳しく注文をつけたと報じた。あまりにきつい物言いにキャサリン妃は泣き出したという。
こういった不仲説の根底には、2人の王子の間の確執が関係していると、英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは指摘する。
「ウイリアム王子は、弟のヘンリー王子とメーガン妃との結婚に対して、“もう少し交際期間を持った方がいい”と忠告したそうです。自身が6年あまりの交際を経て結婚したこともあり、“拙速すぎる”と思ったのでしょう。それは兄としての忠告でしたが、ヘンリー王子は“メーガン妃を選んだことへの批判”だと受け止めたようです。今、2人の王子は妃同士のけんかをなだめて仲直りさせるどころか、火に油をそそいでいるといわれています」
かくして不仲説が一向に止まらない2人の妃。ついには、異例の事態を引き起こした。
1月9日のキャサリン妃の37回目の誕生日に先立ち、同月5日に誕生会が開かれた。ウイリアム王子や親しい友人らが集まったが、その場にヘンリー王子とメーガン妃は姿を見せなかった。ヘンリー王子は、いつも出席していただけに、今回の欠席は、大きな波紋を呼んでいる。
幼い頃から仲むつまじく、互いに慰め合い、支え合ってきたウイリアム王子とヘンリー王子。その“理想的な兄弟関係”に、2人の妻の不仲によって、亀裂が入り始めているとしたら深刻な事態だ。
今後も2人の“バトル”は激しくなるだろうと、前出の多賀さんが続ける。
「メーガン妃は春に控えた出産を、キャサリン妃が出産した場所とは違う病院ですることに決めたそうです。キャサリン妃がしたこととは徹底して違うことをする姿勢が感じられます。
そもそも、キャサリン妃とメーガン妃は、生まれも育ってきた環境もまったく違う。富豪の令嬢としておっとりと育ってきたキャサリン妃。アフリカ系米国人の母を持ち、決して裕福ではない家庭で育ち、厳しい米国の芸能界を生き抜いてきたメーガン妃。今後はさらに、育児法やファッションなど、あらゆる違いを比較され、ますますお互いを意識することになるでしょう。一方で、メーガン妃には“英米の懸け橋になってほしい”と期待する声もあります。なんとか義姉との確執を克服してくれるといいのですが…」
英王室が“危険水域”から脱する日はいつになるのか。
※女性セブン2019年2月7日号