全国ツアー『OLD GUYS ROCK』の終盤を迎えた歌手・沢田研二(70)が1月19日から21日まで日本武道館で3日連続公演を行なった。
空席が目立ったことを理由に昨年10月17日のさいたまスーパーアリーナ公演をドタキャンした騒動があったことで、1万人前後を収容できる武道館ライブは図らずも世間の注目を集めることになった。
メディアはこぞって客入りを話題の的にしたが、著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)の中で沢田研二についても言及している芸能研究家の岡野誠氏はどう見たのか。岡野氏が、別の角度から最終日1月21日のコンサートの様子をレポートする。
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〈──今年でデビュー26年。あと26年やると70歳ですが、それまでジュリーをやり続けるんですか?
「そうね、体力が続く限りはやれると思うけどね。でも、相撲取りといっしょ(笑)。稽古する気力がなくなれば、おしまい。その時は、ジュリーを簡単に投げ出しちゃうかもしれない」〉(『VIEWS』1992年7月8日号)
1991年5月14日の引退会見で生まれた、横綱・千代の富士の「体力の限界……気力もなくなり、引退を決意しました」というコメントを想起させるような例えを出し、1992年の沢田研二は70歳を迎える頃について語っていた。
あれから26年半──。ジュリーは今も歌い続けている。