中国産食品の問題は、定期的に浮上する。相次いだ食品のニュースから、日本でも食の安全への意識が高まってきている。しかし、気を抜くと中国食品は日常的に口に入るものだ。
例えば、日本食だから安全と思い込んでいるそば。食品問題評論家の垣田達哉さんはこう言う。
「産地表示がないものは、中国産そば粉だと思った方がよいでしょう。そば店の看板で『信州そば』とうたっていても、中国産そば粉を使っていることがよくありますし、国産そば粉使用と書かれていても、中国産がブレンドされていることもあります」
主に立ち食いそばや、乾麺などで使われているという。
殻つき落花生は殻の色で中国産かどうかを見分けることができる。中国産は二酸化硫黄などで漂白されている場合が多く、殻が白っぽいのが特徴。千葉県産などの国産品は無漂白なので、殻が黒ずんでいる。味の違いは一目瞭然で、国産の方が風味がよく、甘味もある。主に居酒屋チェーンで使われているという。
では、殻なしピーナッツは? ナッツ類卸売業者はこう語る。
「中国産は、何か添加物が入っているのかなと思うぐらい鮮やかなピンク色をしています。しわひとつなくツヤツヤで、粒も国産に比べて大きい。はっきり言って、見た目は中国産の方がいいですね。国産は少し暗い色をしていて、表面もしわっぽい。ただ、味は国産の方が甘味があっておいしいです。価格も3倍ぐらい違いますね」
さらに、スーパーや飲食店の総菜や弁当として提供されている冷凍食品も注意が必要だ。偽装食品の実態に詳しい食品ジャーナリストの郡司和夫さんは注意を促す。
「白身魚のフライはほとんどが中国産。国産と比べても見た目や味に違いがほぼないため、見分けがつきません。コンビニ弁当や総菜など多く使われていますが、肉の正体は現地で養殖された養殖ナマズがほとんどです」
また、居酒屋チェーンやスーパーで、焼き鳥やから揚げとして提供される鶏肉はどうなのだろう?
「中国やタイからは鳥インフルエンザの影響で、火を通した鶏肉だけが輸入されています。生の鶏肉であれば、ブラジル産が多い。スーパーの総菜コーナーなどに並んでいる産地不詳の安価な焼き鳥は、中国産の可能性が高いでしょう」(垣田さん)
※女性セブン2019年2月7日号