原辰徳新監督(60)を迎え、2019年シーズンを迎える読売巨人軍。1月18日、巨人は一軍打撃コーチの後藤孝志(49)が外野守備コーチを兼任、金城龍彦(42)、村田修一(38)、堂上剛裕(33)、秦真司(56)の各ファームコーチも、打撃と守備のコーチを兼任するという発表をした。異例の兼任コーチ増加である。巨人OBでヤクルトと西武を率いて日本一3度の名将・広岡達朗氏(86)が、原巨人へ直言する。
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“球界の盟主”と呼ばれる巨人はリーグ優勝は当たり前で、日本一を求められる。そういった巨人の精神を若い頃から知っているコーチが教えないといけない。にもかかわらず、ファームでコーチを務めるのは、杉内(俊哉投手コーチ、38)や村田、金城といったFAでやってきた外様組。若手時代を、他球団で過ごしたコーチたちです。
当然、巨人の伝統などを知っているわけがない。二軍の練習で笑顔を見せるなんてありえません。FAの時に約束手形を切ったようなコーチではダメなんですよ。
しかも、今はすぐにビッグネームを引き抜く。コーチの無能さをさらけ出しているようなものです。自前で育てられないから、外から獲ってこないといけなくなる。1人の選手を育てれば、そのポジションで10年は使えるんですよ。
私がコーチなら“FAやメジャー帰りの選手は要りません”と拒否します。“この選手を一流に育てます”と、胸を張って言えるコーチがいないのが信じられない。戦力補強に賛成するコーチがいるとしたら、それは、自分が教えなくて済むからじゃないか。