平成の時代もいよいよ残りわずかとなった。平成とは、一体どんな年だったのか? 平成21年(2009年)を振り返ってみよう。
衆院選で民主党が圧勝。鳩山民主党政権が誕生したこの年は、新型インフルエンザが世界中で猛威を振るった。世界保健機関(WHO)は6月、警戒水準をフェーズ6に引き上げ世界的大流行を宣言。12月には死者数約1万人に。国内でも感染は急増し、翌年2月中旬までの国内死者数は190人を超えた。
8月、東京地裁を皮切りに全国で裁判員制度が開始。初の裁判員裁判は無職の男が女性を刺殺した事件。抽選で選出された裁判員は女性5人、男性1人。裁判3日目に女性裁判員が体調不良のため、男性裁判員が1人補充され、裁判4日目に懲役15年の刑が言い渡された。
スポーツでは原辰徳監督率いるサムライジャパンがWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)第2回大会決勝で、韓国と対戦。5-3で優勝連覇。イチロー、ダルビッシュ有、田中将大らが活躍。
大相撲では白鵬が年間86勝の新記録を打ち立て、4度目の全勝優勝。ボクシングでは、亀田興毅が2階級制覇。
6月、世界的スーパースター、マイケル・ジャクソンの突然の訃報。翌月にはロンドン公演も控えていただけに、多くのファンが耳を疑った。“キング・オブ・ポップ”と称されたマイケルの自宅前には大勢のファンが追悼に集まった。
芸能界でお騒がせニュースとなったのは、酒井法子の逮捕劇。現在、酒井はディナーショー等で活躍。昨年7月には「子ども健全育成大使」に就任。
またこの年、本木雅弘が納棺師役を熱演した映画『おくりびと』が第81回米アカデミー賞・外国語映画賞を受賞。
ベストセラーでは村上春樹の『1Q84』。ヒット商品には燃費のよい『プリウス』(トヨタ自動車)、スイーツでは『堂島ロール』(モンシェール)が女性たちに大人気。この年の流行語は「政権交代」「こども店長」「草食男子」など。
■平成21年の主な出来事
1月20日 米・バラク・オバマ大統領が就任
3月24日 原辰徳監督率サムライジャパンがワールド・ベースボール・クラシックで連覇
3月28日 ETC搭載車対象の地方高速休日1000円乗り放題に
4月5日 北朝鮮がミサイル発射実験。2段目が日本上空を通過し太平洋上に落下
5月2日 忌野清志郎が死去(享年58)
6月7日 ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで全盲の辻井伸行が優勝
6月11日 WHOが新型インフルエンザのパンデミック宣言
6月25日 マイケル・ジャクソンが急死(享年50)
8月3日 裁判員裁判が東京地裁で開廷
8月3日 大原麗子が死去(享年62)
8月16日 ジャマイカのウサイン・ボルトがベルリンで開催の世界陸上男子100m決勝で世界新記録をマークして優勝
8月30日 衆議院で民主党が308議席を獲得し、自民党に圧勝
11月10日 千葉市川市での英国人女性死体遺棄の容疑で指名手配中の市橋達也を逮捕
11月11日 行政刷新会議の事業仕分けがスタート
※女性セブン2019年2月7日号