「これ、どこ産かしら?」、このように食品の産地を気にする人も増えてきた。特に、ひき肉に段ボールを混ぜた「段ボール肉まん」や、がんなどを誘発するといわれる漂白剤を使っていたもやしの問題などで、「中国産はちょっと避けたい」と思う人も少なくないだろう。
そこで、ここでは中国産と国産野菜の見分けるポイントを紹介しよう。
牛丼、カレー、ハンバーグなど、幅広い料理に使われる玉ねぎ。牛丼チェーン店やレトルトカレーなどに使われている玉ねぎは、中国産が多いという。
青果市場関係者は、「泥を落として皮を剥いた状態の“剥き玉ねぎ”が真空パックで輸送されてくる」と語る。
値段がべらぼうに安く、国産だと4玉約300円のところ、中国産ならば約3分の1の100円程度で手に入る。ハンバーグや牛丼をはじめ、業務用食材として多用されているが、チアメトキサムによる残留農薬違反が指摘されたことがある。
さらに、回転寿司やスーパーなどで見かけるがりやおろししょうがは? 食品問題評論家の垣田達哉さんが言う。
「禁止農薬が残留している危険がある。スーパーなどで売っているしょうがの酢漬けや紅しょうがは産地が表示してあるが、かつおのたたきなどに添付されているおろししょうがは表示義務がないため、わからない」
続いて、居酒屋チェーンやファミレスで、豚汁・煮物などとして提供されることがある里いもはどうだろう? 日本に輸入される里いもは基本的にすべて中国産。皮剥きなどの下処理を済ませた冷凍品は便利で使いやすく、外食チェーンで出される豚汁や煮物の具は、まず中国産と思ってよい。ピンポン球のようなまん丸の形状が特徴的。
定食チェーンで野菜炒めなどとして使われるキャベツも、中国産が多いという。『中国「猛毒食品」に殺される』(扶桑社)の著書があるジャーナリストの奥窪優木さんはこう言う。
「国産品とは品種が違うようで、国産は平べったく、大ぶりなのに対し、中国産は小ぶりでまん丸い球体のものが多いです。激安がウリの青果店で1玉80円ぐらいで売られているのは、中国産の可能性が高いでしょう」
他にも、鍋やおひたしで多く使われる白菜。居酒屋チェーンや定食チェーンなどで使用される白菜は、中国産が多いという。青果市場関係者は、「葉物野菜の不作により、昨年は輸入が激増しました。国産に比べ肉薄で、食べると味が薄い」と違いを述べる。
また、同じく居酒屋チェーンや定食チェーンで提供される温野菜サラダなどで使われるブロッコリーも、中国産が多い。
「以前は輸入ブロッコリーといえば米国産でしたが、近年は中国産が市場を席巻しています。火を通す際にはレンジでチンするのではなく、たっぷりのお湯で茹でる方が、残留農薬を除去しやすいので安心です」(前出・垣田さん)
※女性セブン2019年2月7日号