いつからか飲食店で「当店で使用している〇〇は国産です」というフレーズをよく見かけるようになった。裏を返せば、それだけ私たちは輸入食品を知らず知らずのうちに口にしているということだ。食の安全性に関していまだ不信感がぬぐえない中国食品もその1つ。冷凍食品、総菜、ファストフードなどあらゆるものに潜んでいる。果たして回避する術はあるのか。各種野菜の見分け方について聞いた。
◆にんじん
「見た目の違いはわずかですが、国産品は色あざやかなのに対し、中国産は表面が乾燥し、色が白っぽくなっています。ぱっと見でおいしそうなのは、明らかに国産品ですね」(青果市場関係者)
◆ピーマン
「残留農薬としてピリメタニルが検出されたことがあります。スーパーではあまり見かけませんが、ピーマンの肉詰めなど、加工品や外食産業では大量に使用されています。加工品になると材料の産地は表示されないため、中国産の可能性が高い」(食品問題評論家の垣田達哉さん)
◆ごぼう
「土壌の持ち込みが禁止されているため、洗浄して泥を落としたきれいな状態で輸入されています。泥つきごぼうは確実に国産だが、過去には中国産ごぼうに泥を塗りつけて国産品に偽装する事件もありました」(『中国「猛毒食品」に殺される』(扶桑社)著書でジャーナリストの奥窪優木さん)
◆にんにく
国産品は1つの玉が6つ程度に分かれている6片種だが、中国産は9~13片ぐらいに細かく分かれており、小粒のにんにくが重なり合っているのが特徴。中国産には発芽を防止するため発芽抑制剤(CMH剤)が使用されているケースもある。
◆ほうれん草
冷凍ほうれん草は、ほとんどが中国産。国産に比べると筋張っていて、歯触りの悪いものが多い。居酒屋チェーンの突き出し(お通し)などは、中国産だと思っていい。違反事例は近年減っているが、過去には基準値の100倍を超える残留農薬が検出されている。
◆きくらげ
国産品はまれで、日本で見かけるものはほとんどが中国産。残留農薬違反が目立ち、これまでに有機リン酸系殺虫剤のクロルピリホスなどが検出された。中国産は国産品に比べ手白っぽく、しわも多い。土のようなにおいが強く、食べると歯ごたえが弱い。
◆枝豆
「冷凍食品として日本市場に流入しています。水で解凍すればすぐに食卓に出せるので、居酒屋チェーンの突き出しなどによく使われています。大腸菌群陽性や細菌数違反が過去にあり、食中毒の心配がぬぐえません」(垣田さん)
※女性セブン2019年2月7日号