スポーツ

神田川俊郎氏「魚で言うたら今のお相撲さんは養殖魚ですわ」

神田川氏が認める活きの良い力士は?(時事通信フォト)

 稀勢の里が引退したいま、次の日本人横綱誕生が望まれているが、どんな力士がふさわしいのか。日本料理界の巨匠・神田川俊郎氏は、まな板の上の魚を一目見れば、活きの良さから味までわかる。今の力士に、「天然育ち」の力を求める。

「横綱の条件は“心・技・体”と言われますが、貴景勝にしても根性だけは横綱級ですが、技と体では程遠い。今の大関連中はアカンし、大関になれる可能性があるのも貴景勝(関脇)のほかには御嶽海(小結)、阿武咲(前頭6)くらい。ドングリの背比べですわなあ。45年ずっと相撲を見てきたけど、こんなこと初めてですよ。

 東京五輪に間に合うという条件を外せば、期待するのは元横綱・大鵬の孫の納谷(幕下)です。まだまだ荒削りですが、何にも勝る才能を受け継いでいると思う。あとは、元横綱・琴桜の孫の琴鎌谷(幕下)、元関脇・黒姫山の孫の田中山(三段目)ですかね。もちろん、幕内で実際に取組を見ないとわからないところはありますが。

 とにかく、昔のお相撲さんの稽古に比べて、今の力士たちは甘い。魚で言うたら、今のお相撲さんは決まった時間にたっぷりエサが貰える養殖魚ですわ。もうちょっと厳しくやらんとあきません。

 モンゴル勢を筆頭に外国出身力士は子供の頃から厳しい競争の中で育ち、異国に飛び込んできたハングリー精神がある。荒波を越えて岩に当たりながら、それでも自分でエサを探さないといけない天然魚のように、逆境に負けない日本出身力士に出てきてもらいたい」

※週刊ポスト2019年2月8日号

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
「全車線に破片が…」広末涼子逮捕の裏で起きていた新東名の異様な光景「3kmが40分の大渋滞」【パニック状態で傷害の現行犯】
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
広末涼子(時事通信フォト)
【広末涼子容疑者が逮捕、活動自粛発表】「とってもとっても大スキよ…」台湾フェスで歌声披露して喝采浴びたばかりなのに… 看護師女性に蹴り、傷害容疑
NEWSポストセブン
麻布台ヒルズの個展には大勢の人が詰めかけている
世界的現代美術家・松山智一氏が問いかける“社会通念上の価値の正体” 『うまい棒 げんだいびじゅつ味』で表現したかったこと
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン