2020年12月31日をもって活動休止すると発表した嵐。1月27日夜には5人揃って記者会見を開いた。ファンにその胸の内を打ち明けた嵐の5人の表情は会見後も明るかった。2020年末に向けて、ファンに感謝を伝える活動に専念できるという気持ちもあるだろう。
しかし、約2年前にSMAP解散・独立騒動を経験しているジャニーズ事務所にとっては、嵐の活動休止は大きな痛手だろう。CDやDVDのセールスは昨年が約67億円、2017年は約108億円を売り上げ、ファンクラブ会員は約230万人を抱える。さらにライブ興行やグッズ販売、CM契約、各種出演料などもある。
「事務所との交渉役は、主に櫻井(翔・37才)さんが務めたそうです。事務所が何を心配しているかをよく理解していた櫻井さんは、“活動休止までの2年間精一杯頑張って、これまでの19年間と同じくらい事務所に恩返しをします”と約束したそうです」(スポーツ紙記者)
嵐はこの4月の愛知県での公演を皮切りに、12月の東京まで、全国50公演、総動員数約238万人ものドームツアーを予定している。数々のドームツアーを成功させてきた嵐にとっても史上最大規模となる大きなチャレンジだ。
すでにファンクラブでは、そのツアーのチケットの先行予約が始まっている。
「活動休止会見を行った1月27日は、ファンクラブ向けの先行予約の前日でした。昨年9月に引退した安室奈美恵さん(41才)も、引退と発表してからのライブチケットやDVDの売り上げは“一生分稼いだ”といわれるほどでした。嵐も安室さんに勝るとも劣らない結果を出すと思われます」(スポーツ紙記者)
2019年のドームツアーが終わると、ラストイヤーの2020年を迎える。この年には、いくつものスペシャルイベントが用意されている。
「まず、東京五輪です。開会式や閉会式に登場するという話が出ています。また、五輪の後、新国立競技場で初めてコンサートをするのは嵐だという説が最有力になっています。音楽以外でも、さまざまなイベントが用意されるはず。もちろん5人揃ってのテレビ出演やCM起用は激増するでしょう。“嵐バブル”現象が起こると考えられています」(広告代理店関係者)
嵐づくしの2年を経て、2020年12月31日を迎える。
「5人は事務所に残り、個々の活動をしていく予定です。無期限休養を明らかにしている大野さんを除くと、二宮さんは映画監督や俳優、櫻井さんはキャスターなどの司会業、相葉さんはバラエティーやスポーツ番組にそれぞれ重点を置いて、活動をしていくことになるでしょう。松本さんも俳優業でしょうが、会見では2021年以降、“やってきていないことにチャレンジするタイミングになるかもしれない”と語っていました」(テレビ局関係者)
かくして嵐は走り出す。
※女性セブン2019年2月14日号