あと3か月あまりで平成の歴史に幕が下りる。平成元年(1989年)とはまるっきり変わってしまった平成31年の風景。30年先には現在の生活必需品やトレンド商品も消えてしまうのでは──。『平成トレンド史』の著書があり、若者文化や流行に詳しい、サイバーエージェント次世代生活研究所の原田曜平・所長が予測する。
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今の若者の日常にはスマホが浸透し、パソコンの必要性はどんどん少なくなってきています。
彼らはフリック入力でスマホ画面を見ずメールが打てる。キーボード入力するパソコンは近いうちになくなるでしょう。また、大画面をありがたがる若者も減っている。大型テレビ、もしかしたらタブレットすら必要とされなくなる。
現在、大ヒットしているワイヤレスイヤホンも消える可能性大。骨伝導技術の発達で、再生機を持ち歩くだけで音楽を聴ける時代がくるのでは。SuicaなどICカード、家・車のカギも、顔や指紋や体温など本人認証技術の発展次第で消えてしまうかもしれない。
生まれた時からスマホに親しんでいる世代が作る未来は、想像もつかないものになるでしょう。
※週刊ポスト2019年2月8日号