もしわが子や自分自身がいじめやトラブルにあった場合、どこにどう相談すべきなのか。子供や母親同士のいじめ問題に詳しいレイ法律事務所の高橋知典弁護士は「ハードルが高く感じるかもしれないが、弁護士に相談するのも手」だと言う。
「厳しい指導をすれば体罰だと言われかねない今の教育現場において、学校内部で解決する力が著しく落ちているのは事実です。実際、『〇〇ちゃんはカンニングした』『〇〇はビッチ』などの悪口は名誉毀損に、『バカ』『アホ』といった暴言は侮辱罪にあたる。慰謝料請求もできますし、そこまでせずともいじめをしないよう警告文を出すことも可能です」(高橋さん・以下同)
相談を受けたほとんどの場合は弁護士が介入し、登下校の時間をずらすなどルールを設けることで解決しないという。
「子供同士のいじめの場合、第三者を立てれば子供も大人が本気で怒っているのだとわかり、いじめはなくなる。親同士の場合も、代理人を入れて警告文を出し、強制的にでも距離を取れば解決する。特に親同士は、自分のことだけであれば冷静になってすぐに引くことができる傾向にあります」
それでは、いざ相談するとなれば、何をどう用意すべきなのか。
「何よりも重要なのは、証拠を集めておくこと。LINEやメールのやりとりを残しておくことはもちろん、学校でいじめを受けている場合、その瞬間だけ録音するのは難しい。例えば、ICレコーダーなどで1日録音しておき、関係のある日だけ抜粋すれば、“録り逃し”はなくなります」
※女性セブン2019年2月21日号