平成のグラビア界を席巻した伝説の女神たち。そのブレイクの瞬間とはいかなるものだったか。カメラマン・瀬古正二氏がかとうれいこについて振り返る。
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私が彼女の初の写真集『Summer Book』を撮ったのは1989年、彼女が20歳のときでした。イエローキャブに入った直後で、芸名はまだ「星野麗子」。最初に会った瞬間から「この子は間違いなく売れる」と感じました。とにかくスタイルがずば抜けていましたから。
従来のグラビアは「綺麗でかわいい子」の写真がメインでしたけど、彼女の登場以降、グラビアはスタイルのよい女の子が大胆に露出するものに変わりました。
中でもかとうさんは別格でした。とにかく胸がすごかった。仰向けに寝そべっても、胸の盛り上がりは存在感があった。自然体で立っているだけでも絵になる天性のグラビアアイドルでした。
TVでも活躍しましたが、毎日のように水着を撮られたことで、自然とタレントの素養が磨かれたのかもしれませんね。
※週刊ポスト2019年2月15・22日号