平成のグラビア界を席巻した伝説の女神たち。そのブレイクの瞬間とはいかなるものだったか。カメラマン・斉木弘吉氏が若槻千夏について述懐する。
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若槻千夏さんと会ったのは2002年のファースト写真集『千夏のカタチ』(彩文館出版刊)が初めてでした。当時は、巨乳をはじめ、ムッチリ、ロリ、モデル系などジャンルが細分化されてきた時代でした。
彼女にはそれらの枠にはないものを感じました。とってもキュートでカメラを向けると自分からエネルギッシュに動き、様々な表情を見せてくれました。
元気丸出しでハツラツな彼女は、新しいタイプの女の子の先駆けだと感じましたね。異彩を放つ若槻さんを撮影している最中に「この本は絶対売れる」と手応えを感じていました。
ファッションブランドを作ったり、最近では声優に挑戦したり、芸能界でエネルギッシュに生きる彼女の大衆に埋もれずに目を惹く存在感は昔も今も変わってないのかもしれません。
※週刊ポスト2019年2月15・22日号