改元の1か月前となる4月1日、新元号が発表される。巷では次の元号を予想するアンケートが行なわれ、老若男女の関心を集めている。そこで本誌・週刊ポストは元号の専門家や平成に関わりの強い著名人に新元号を“予言”してもらった。元参議院議員の平野貞夫氏は、元号が「平成」に変わる時、衆議院事務局委員副部長として元号に関する法改正などで走り回っていた。その後、政権交代など平成政治史の重大局面を経験した平野氏が、予想される新元号について語る。
「日本政治にとって平成は『呪いの時代』だったと思う。政治改革に失敗し、格差拡大、対米従属、野党と政権交代が成立する制度を整えたが成熟しなかった。
そうして様々な負の遺産を残したが、特に議会政治の劣化は極めて酷く、安倍政権の下で日本の議会政治は平成で終わりかねない状況です。
だから私が考えるとしたら、新しい元号は皮肉を込めて『安倍』でいいのではないか。平成政治の負の遺産は続き、平成以後の時代も呪いから抜け出せるのかわからない。その象徴として元号を『安倍』とすればよい」
●平野貞夫/1935年高知県生まれ。自民党、新生党、新進党、自由党、民主党などに所属。元自由党副幹事長。
※週刊ポスト2019年2月15・22日号